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長崎県離島医療医師の会 Facebook

離島医療のやりがい 現場で活躍している医師、研修医6名に聞きました

長崎県離島医療医師の会(もくせい会)では多くの医師が活躍しています

長崎の離島医療を担う若手を育成する医師、総合医や専門医として情熱を持って医療を実践する医師、また、豊かな自然や人の優しさのある環境でやりがいを感じている医師など、それぞれの視点からのメッセージを紹介します。

医師長崎県対馬病院 小児科

離島の小児医療は子ども達の成長を近くで見守れる

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対馬病院小児科の東村です。私が育った町(加津佐町)には小児を専門とする病院もクリニックもありませんでした。小学生の頃に同級生が病気で亡くなったこと、友達が体調を崩したときに何もできなかったことが医療、特に小児科へ興味を持ったきっかけでした。医学部での実習や卒後研修で様々な診療科を経験し、どの科も魅力的に感じて迷った時期もありましたが、最終的に子どもが好きだったこと、自分がつらい時に励ましてくれたのは子ども達からの手紙だったこと、心から身体まで幅広く総合的に診ることに魅力を感じたことが小児科を選んだ理由でした。
実際に働いてみて、ぐったりしていた子達が笑ってご飯を食べるようになったとき、不安気に来られたご家族が安心した様子で帰っていくとき、この上ない喜びを感じます。緊急帝王切開で夜中に呼び出しを受けても、生まれた赤ちゃんが必至に生きようとする姿を見ると眠気も吹っ飛んで私も頑張ろうと励まされます。
「離島に子どもっているの?」と冗談で言われることがありますが、離島にも子どもはいます。そして、本土の子ども達と同じ医療を受ける権利があり、小児科は必要とされています。離島における小児科の仕事は、一般外来や入院管理だけでなく乳児健診、予防接種、学校健診、各学校での健康講話など院外活動も多く、保健師さんや学校の先生方と関わる機会も多いです。
また、離島で解決できない症例については本土の病院と連携しながら診療を行います。様々な視点から子ども達の健康をサポートし、子ども達の成長を近くで見守れることにやりがいを感じます。
自分が関わった子達が成長して子どもを作り、またその子達と関わっていく、そうやって人と人とのつながりを実感できるのは小児科ならではだと思います。
皆さんも一緒に小児科でこの喜びややりがいを感じてみませんか。

医師長崎県対馬病院 産婦人科

育児支援とスタッフの温かいサポートで家事育児と仕事の両立

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長崎県対馬病院産婦人科の小屋松加奈子です。産婦人科では、産科(妊娠から出産)および婦人科疾患を扱うほか、中学生・高校生の性教育にも力を入れています。
女性を小児期から老年期まで総合的にサポートできる大変魅力的な仕事だと思っています。対馬病院では毎日30〜50人程度の外来診察および手術・分娩等の対応を行っています。
私自身、妊娠出産を経て一児の母親として家事育児と仕事の両立を目標に日々過ごしています。夫が他の離島で勤務しておりお互いに単身赴任という状況で、果たして一人で育児をすることが可能なのかと不安でした。実際に対馬に来てみると、院内の病児保育が充実しており、子供の急な病気でも出勤が可能であることや、自然いっぱいの中での快適な子育て、看護師等スタッフの温かい育児サポートもあり大変充実した毎日を過ごしています。最近は、育児支援事業が対馬で立ち上がっておりそ この充実も期待したいところです。
このような環境のおかげで同期に遅れず産婦人科専門医も取得でき、より一層仕事にも精進していきたいと思っています。

医師長崎県対馬病院 産婦人科

様々な周産期医療・婦人科疾患を学べたのは本土と離島の豊富な医療経験から

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長崎県対馬病院産婦人科の山内祐樹です。出身は長崎県西彼杵郡時津町で長崎北陽台高校から北九州予備校を経由し長崎大学医学部医学科を卒業後、長崎医療センターで初期研修を2年、産婦人科専修医として1年トレーニングを積んでから対馬で働いています。2017年11月現在で対馬6年目になります。医師9年目(産婦人科7年目)となり、後輩の小屋松加奈子先生、上級医に原浩一先生(佐賀県出身の自治医大S61年卒)とともに3人で対馬の周産期医療と婦人科疾患でお悩みの方を診ています。
産婦人科は長崎医療センターの関連病院なので産婦人科専門医が卒後6年目(産婦人科4年目)で取得が可能です。また、長崎医療センターは産婦人科医が主役の漫画「コウノドリ」が勤務している聖ペルソナ総合医療センターのようにハイリスク妊婦があつまる総合周産期母子医療センターで、この1年間で周産期のハイリスク症例や子宮頸がんや体がん。卵巣がんなどの悪性腫瘍の治療や管理を学ぶことができました。対馬では周産期・腫瘍だけでなく、不妊や女性のヘルスケア全般を主訴に患者さんが来られるので長崎医療センターのような3次医療機関(搬送を受ける側)と対馬病院のような1次〜2次をカバーする病院(搬送をする側)を経験して初めて1人前の産婦人科医になれたかなという実感があります(まだまだ発展途上ですが)。
対馬に来てから3人子どもが生まれ、3人とも自分の手で取り上げることができました。時間外の対応は当番制で病院に拘束される日数は1ヶ月の3〜5割と比較的多いですが、月に1度は島外に出て家族サービスや学会参加ができており、毎年学会発表や論文投稿、ALSO(Advaced Life Support in Obstetrics)インストラクターキャンディデイトとして活動できています。現在は病院外に出て、新生児蘇生法の講習会を救急隊員向けに実施したり、命の大切さ・性教育についての講演を島内の中高生、養護教諭向けに無償で行うこともはじめました。責任は伴いますが島民のために、島で生まれる子どもたちのためにできることを自由に活動できています。
自分たちが対応できない場合は島外におまかせするしかないので、できるかぎり島内完結を目指しながら難しい症例は紹介する(ときにはヘリコプター搬送する)ことをやっており、その判断はいつも難しいですがやりがいを持って仕事をしています。
仕事が終われば家族と団らんの時間も持てています。
産婦人科を目指すだけでなく、産科や婦人科に協力をしたい家庭医、プライマリケア医志望の先生も一緒に仕事ができたらと思っています。見学も随時受け付けておりますので一緒に仕事をしてみませんか。

医師長崎県対馬病院 精神神経科

患者さんとのコミュニケーションを通じてやりがい、自分の成長を感じる日々

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長崎県対馬病院精神神経科の伊藤隆伸と申します。現在、精神科医として3年目で再来年度には精神保健指定医を取得予定です。
当科は外来一日平均60名(月〜金曜日)で、精神科病棟は閉鎖病棟のみで45床(保護室4室、PICU5室、個室3室、4人部屋8部屋)です。作業療法、デイケアやカウンセリングも行っています。入院患者さんと一緒に時々、麻雀、オセロ、将棋などをしています。難治性精神疾患患者に対しては麻酔科医と連携し、オペ室にて修正型電気けいれん療法を行っています。指定医業務以外の夜間休日対応は拘束医対応としています。また、月1回全科日直があり他科と連携しながら行っています。病院外勤務として市民講演や保健所でのメンタルヘルス相談を行い、ときどき簡易鑑定の依頼があります。
資格についてですが精神保健指定医の取得資格は可能です。当院だけでは専門医の取得は困難ですが、クロザピンやコンサータの処方資格は取得できます。
まだまだ未熟なところは多いですが、先輩の精神科医師に相談しながら主治医として頑張っています。責任もありますが、やりがいを感じ、日々自分の成長を感じる日々です。
私事ですが、趣味の卓球にて2年連続対馬市代表として県民体育大会に参加することができました。また、島外にも自由に遊びに行ったり、勉強会に参加したり、島民講座の韓国語講座に参加したりなど。家族との時間、趣味の時間など大切にできていると思われます。
精神科医になりたいと思う方がいましたら、ぜひ一緒に働きましょう。より多くの人と働けるのを楽しみにお待ちしています。

後期研修医長崎県対馬病院 循環器科

全員が離島医療=総合医とは限らない専門医としても活躍できる環境です

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皆さんこんにちは。医師6年目の井口創と申します。青雲中学・高校を経て自治医科大学を2012年に卒業、長崎医療センターでの初期研修医を終えた後、長崎県対馬病院で勤務させていただいています。今は内科医として働きながら循環器を専攻させてもらっています。
みなさん対馬の病院・島の病院というとどういう病院を想像されるでしょうか。医師が一人で何でもこなす診療所を想像されるのではないでしょうか。私もそうでした。私はいろんな疾患を診たいとは思いながらも学生のときから循環器が好きだったので循環器の専門性を高めたいと思っていました。しかし学年があがるにつれて自治医大という大学の特性を再認識し、その思いは実現しないものなんだと考えるようになっていたのです。
しかし、他の病院のことはわかりませんが少なくとも対馬は違います。島で1箇所しかない中核病院として専門的治療も行っています。循環器医としてではなく循環器専攻の内科医として働くことができているのです。これからの時代は総合医が重宝されるでしょう。
そして、島民の皆さんが全員総合医を希望しているわけではありません。都会と同じように専門の医師の診察を受けたいとも思っているのです。このような自分の思いと患者さんの思いを実現するサブスペシャリティーを持った総合医としての勤務というのがここでは実現しています。もちろん専門的知識や技術が充分なわけではありません。学ぶ機会が都会ほど多いわけではありません。しかし日々新しい知識を取り入れるよう学習し、技術面では本土から定期的に応援にきていただいて指導を受けたり、研修で専門施設に行かせていただき、少しでも高い技術を習得するために頑張っています。自分で担当する症例数で言えばそんなに劣っているとも思いません。
専門的知識や技術を身につけるからといってできない治療を無理に島内で行おうとしているわけではもちろんありません。島内で完結できる治療はきちんと行い、さらなる精査加療・専門的加療が必要な状態であればそれをしっかり判断して適切に紹介する、そのスムーズな流れを作りたいのです。1人の力でこれを実現し継続するのは不可能です。今まで多くの先輩方が対馬での循環器治療の定着に尽力してくれました。そのおかげで今の対馬循環器が定着しています。これからは私がそのバトンをきちんとつないで行かなければと思っています。
一緒に頑張ってくれる方がいればすごく嬉しいです。まずは見学にきて実際を知ってください。一人でも多く循環器をしたいという後輩が出てくることを祈っています。

初期研修医長崎県島原病院

はたらく環境も大事ですが何よりも医師となる覚悟と仕事を楽しむこと

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みなさんこんにちは。島原半島唯一の研修医となりました(来年も)栗嵜と申します。昨年の10月にマッチング結果を見て、一人研修医かぁと不安でしたが、これは逆にたくさんの事を経験できるチャンスだと自分自身に言い聞かせて現在に至ります。お正月に書き初めをし今年の目標を立てました。
一つ目は、“自律”です。社会人になるにあたり、何事も自身で決定していかなければならず、自分の行動に責任が持てるようにと思い、この目標を立てました。
二つ目は、“スーパーになる”です。なんでもそつなくこなすスマートな研修医になりたいという思いで立てた目標ですが、まだまだ道のりは長そうです。
研修生活もほぼ1/3を過ぎ、時の早さには驚くばかりですが、日々新たな発見の繰り返しでとても充実した研修生活を送っています。島原病院での6ヶ月の内科研修では、たくさんの症例、手技を経験させていただき研修の質は他院に決して劣らないと思っています。そして何より研修医の2年間は、医師としての土台をつくる期間であり、無駄なことなど何一つありません。日々たくさんの事を吸収し、二年後にはしっかりと胸を張って研修を終えることができるように、後悔のない研修をしていきたいと思います。
後輩の皆さん、環境も大事ですが何よりも大事なのは、医師となる覚悟と仕事を楽しむことだと思います。将来一緒に働ける日を楽しみにしています。

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